日本マイクロソフトは4月11日、日本時間12日に一般向け配信を開始するWindows 10の最新アップデート「Creators Update」の機能説明会を開催した。業務執行役員 Windows & デバイス本部長の三上智子氏は、11日に延長サポートが終了(End of Support:EOS)したWindows Vistaに関連して「Window 7のEOSはこれまで以上に早く、6月には開始したい」と言及した。
VistaがEOSを迎えたものの、Window 7のEOSに向けた啓発は早めにスタートさせたいとマイクロソフト
Window 7のEOSは2020年1月14日に予定され、三上氏は「VistaのEOSから約2年半後となるが、XPのEOSでは啓発が不十分との声を多くいただいたことから、Windows 7についてはこれまで以上に早く啓発を始めたい」と述べている。
業務執行役員 Windows & デバイス本部長の三上智子氏
IDC Japanが3月に発表したWindow 7のEOSに関する調査によれば、2016年時点でWindows 7からWindows 10への移行計画を持つ企業が約56%にとどまり、EOSの1年前となる2019年1月時点でWindows 7の残存率は34.6%に上ると推計している。
Creators Updateについては、3D画像の作成や編集、複合現実(Mixed Reality)機能といったコンテンツ機能の強化を特徴に挙げ、「映像やグラフィックだけでなく、Wordによる文書やPowerPointによるプレゼンテーションの作成もクリエイティブな活動。最新アップデートはプロ向けと思われがちだが、全てのユーザーに創造の力を提供する」(三上氏)と説明した。
法人向けには、セキュリティ関連機能を統合したポータル機能の「Windows Defenderセキュリティセンター」の追加や、生体認証機能「Windows Hello」のActive Directoryのサポートが図られた。また、アプリケーションの互換性やコンプライアンス状況などを管理できるクラウドサービス「Windows Analytics」が新たに提供されている。
セキュリティ機能を統合したWindows Defenderセキュリティセンター