編集部からのお知らせ
RPA導入、もう1つのポイント
「ニューノーマルとIT」新着記事一覧

「Ubuntu」創始者のシャトルワース氏、CanonicalのCEOに復帰へ

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2017-04-14 10:20

 2010年に、CanonicalUbuntu Linuxを率いるMark Shuttleworth氏が最高経営責任者(CEO)を退き、当時最高執行責任者(COO)だったJane Silber氏がCEOを引き継いだ際、心配する人は誰もいなかった。Silber氏は派手さこそないものの、同社を動かす方法を心得ていた。これはある意味では、Steve Jobs氏がいなくなった後のAppleを、Tim Cook氏が引き継いだのと似ていた。

Jane Silber氏 Jane Silber氏
※クリックすると拡大画像が見られます

 Cook氏の場合と同じく、Silber氏を選んだのは正解だった。最近掲載されたPC Magazineのインタビューにあるように、「Ubuntuは幅広く、しかも深く業界に受け入れられるようになった。Walmart、Netflix、eBayなどの企業は、Ubuntuでインフラを構築している。Deutsche Telekom、AT&T、NTTといった大手通信事業者も、Ubuntuを使用して次世代通信ネットワークを構築している」わけだが、これはSilber氏の指導下で起きたことだ。

 それに加え、Ubuntuはクラウドで最もよく使われるOSになっている。「Microsoft Azure」でさえ、Azure上で動作する仮想マシンの3つに1つでUbuntuが使われているという。

 さらにSilber氏は、「GoogleやIntelなどの企業でも、開発者のワークステーションでUbuntuを使用している。また、ゲートウェイやネットワーク機器、ロボット、ドローンなどを製造するモノのインターネット(IoT)デバイスメーカーでも、Ubuntuが広く使われている」と述べている。

 Canonicalにできなかったのは、UbuntuをデスクトップOSとして普及させることだ。デスクトップ市場は現在もWindowsに支配されている。さらにShuttleworth氏を苛立たせるのは、Ubuntuをスマートフォンでも、タブレットでも、PCでも、同じUnityインターフェースで使える統一OSにするという夢が実現しなかったことだ。

 Shuttleworth氏はLinuxデスクトップに関しては諦めていない。Windowsが単なるデスクトップOSからサービスとしてのWindowsに変わりつつあることを考えれば、Linuxにはまだデスクトップとして人気を得るチャンスがある

 同氏はまた、CanonicalがさらにクラウドとIoTに力を入れていくことを決めた。そのための手段は、これまでとは変わりつつある。詳細はまだ明確になっていないものの、Canonicalの関係者によれば、Shuttleworth氏は同社の歴史上初めて、外部資金の導入を目指しているという。同氏はCEOに戻って、自らその仕事を手掛けることになる。

 Silber氏はブログ記事の中で、「私たちはCanonicalの成長をさらに加速させるための新たな段階に入りつつあり、今が経験のある人物と、Canonicalの新世代のリーダーたちにバトンを渡すべきときだ」と述べている。

 外部から見れば、今回の決断は唐突なものに見えるが、実はそうではない。Silber氏によれば、「もともとの合意ではCEOを務める期間は5年間だったが、すでに在任期間は2年間延長されている」状況だという。同氏は直ちにCEO退くわけではなく、2017年6月までその地位にとどまる。

 また、同氏はCanonicalを離れるわけではなく、CEO退任後は同社の取締役になる予定だ。

 Shuttleworth氏がCanonicalのトップに戻るのは7月のことだ。それまでには、Canonicalの次のステップについての同氏の考えが、もっと明確になっていることだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    安全なテレワークや在宅勤務を担保する、DCセキュリティの新パラダイム

  2. コミュニケーション

    PC不要!自宅でも会議室でも即ミーティングが可能!脅威のシンプルさの秘密とは?

  3. クラウドコンピューティング

    【事例動画】顧客との“つながり”を創出し「モノ」から「コト」へと実現したIoT活用法とは

  4. セキュリティ

    セキュリティ侵害への対応は万全ですか?被害を最小限にとどめるための10のヒントを知る

  5. セキュリティ

    SANS「2020 CTI調査」が明かす、サイバー脅威インテリジェンスの最新動向

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]