ソフトバンクが法人向けに提供するオンラインストレージサービス「PrimeDrive」のデスクトップアプリケーションのインストーラに脆弱性が存在するとして、情報処理推進機構(IPA)とJPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)が5月12日、脆弱性データベースサービスのJVNに情報を公開した。
それによると、同アプリケーションのバージョン 1.4.4とそれ以前のバージョンでは、実行ファイルを読み込む際のファイル検索パスに問題があり、意図しない実行ファイルを読み込んでしまう恐れがある。インストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される恐れがあるという。
ソフトバンクは、この脆弱性を修正したバージョン 1.4.5を4月26日に公開済み。問題がインストーラに起因することから、既にインストール済みのユーザーには影響がなく、再インストールする必要はないと説明している。
共通脆弱性評価システムのバージョン3を用いたJPCERT/CCによる脆弱性の分析結果では、基本値が7.8(最大値10.0)が高い。脆弱性を利用された場合の機密性、完全性、可用性への影響は3段階のうち「高」と判定されている。