日立造船、BI基盤で経営情報の可視化を目指す--手作業のExcel集計から脱却

NO BUDGET 2017年05月29日 11時16分

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 日立造船(大阪府)は、全社的なビジネスインテリジェンス(BI)基盤として「MotionBoard」と「Dr.Sum EA」を導入した。ウイングアーク1stが5月24日に発表した。

 日立造船はこれまで、Excelを用いて手作業でデータ集計してきたが、BIツールを活用することで経営情報を可視化する体制を構築した。今回の導入で、「経営企画」「人事管理」「安全管理」「生産(工場)管理」での効果を確認、または期待できるとしている。

 経営企画では、複数の担当者で1週間を要していたExcelの集計を数時間に短縮し、実質的な作業時間を10分の1程度にした。また、集計データをさまざまな角度からグラフ化することで、実情に即したデータを見ながら状況を判断し、将来を予測できるようになった。

 人事管理は、社内アンケートの集計による状況の調査や分析を実施し、アクションプラン(目標達成シート)を可視化するためのツールとして活用している。従業員のスキルマップやマインドセットを明らかにし、能力を伸ばしていくためのキャリアプランの策定や適材適所の人事異動(ミスマッチの解消)などに生かしていく予定。

 安全管理については、さまざまな現場や拠点で発生した災害データを可視化して全社共有する。これにより、危険予知の啓蒙や災害に対する抑止力の向上に役立てる。実際に、いつ、どこで、どんな災害が発生したのか、といった詳細情報が確認できるようになった。その場で切り口を変えて、特定の現場や拠点でどれだけ災害が発生しているのかを確認できるため、即座に各現場の安全管理責任者に配信し、安全に対する意識を喚起できる。今後は、災害につながる設備の不備など、原因究明のためのデータの可視化を進めていく。

 生産(工場)管理では、マテリアル製品などを生産する福井県の若狭事業所で先行して、予実算管理への取り組みを実施している。常時300件を超えるプロジェクトが進行している若狭事業所では、プロジェクトに投入される工数や原材料、電力・エネルギーなどの原価は、これまで月次でしか集計されていなかった。今回の導入で、リアルタイムに近いプロジェクト予算の遂行状況を把握することが可能になった。

 今後、日立造船では、新たな製品やソリューション、サービスに対する開発投資の拡大を見込んでおり、経営情報の全社的な可視化を実現させ、高収益企業への変革を推進していく。

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