シスコとIBM、セキュリティ製品の統合で提携--サイバー犯罪に対抗

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2017-06-01 10:12

 Cisco SystemsとIBMは米国時間5月31日、セキュリティ関連の製品やサービス、脅威インテリジェンスの統合を目的とする新たな提携の締結を発表した。

 両社はそれぞれ、大々的にセキュリティ事業を展開している。今回の提携によってCiscoのセキュリティスイートとIBMの「QRadar」が、ネットワークやエンドポイント、クラウドをまたがって統合されることになる。

 また、IBM Global ServicesがマネージドセキュリティサービスにおいてCisco製品をサポートするようになる。さらに、CiscoとIBMはセキュリティ分野の研究でも連携し、IBMのX-ForceチームとCisco Talosチームが脅威インテリジェンスの研究やサイバーセキュリティのレスポンスで協力していく。

 具体的に述べると、両社は以下の面での統合を目指す。

  • Ciscoのセキュリティ製品が、IBMの「Cognitive Security Operations Platform」と統合される。
  • Ciscoは、IBMのQRadarセキュリティアナリティクスプラットフォーム向けのアプリケーションを開発する。最初に開発される2本のアプリケーションは「IBM Security App Exchange」で公開される。
  • Ciscoの「Next-Generation Firewall」(NGFW)と「Next-Generation Intrusion Protection System」(NGIPS)、「Advanced Malware Protection」(AMP)、「Threat Grid」がIBMのプラットフォームと統合される。
  • IBMの「Resilient Incident Response Platform」(IRP)がCiscoのThreat Gridと統合される。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

  3. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

  4. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  5. セキュリティ

    クラウドネイティブ開発の要”API”--調査に見る「懸念されるリスク」と「セキュリティ対応策」

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]