IBMは米国時間2月13日、サイバーセキュリティーオペレーション向けの同社の認知プラットフォーム「Cognitive Security Operations Center」(Cognitive SOC)の中核として「IBM Watson」を組み込むと発表した。攻撃に対する防御を固めるため、Watsonのセキュリティ分析能力を活用する。

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IBMは同日、「Watson for Cyber Security」の一般提供を開始すると発表した。このテクノロジは過去1年間で40以上の顧客によってテストされてきている。その際にWatsonは、100万本を超えるセキュリティ関連の文献を取り込んできている。
Watson for Cyber Securityの目的は、Watsonの知識ベースを自然言語で活用できるようにし、セキュリティアナリストを支援することにある。IBMはまた、セキュリティイベントを追跡する同社の「X-Force Command Center」ネットワークに認知ツールを統合するための投資もしてきている。
今回の発表の要点は以下の通りだ。
- WatsonがIBMのCognitive SOCプラットフォームに組み込まれる。同プラットフォームはエンドポイントやネットワーク、ユーザー、クラウドに関するセキュリティ上の問題を追跡するものだ。
- IBMは「IBM QRadar Advisor with Watson」という新たなセキュリティアプリを提供する予定だ。このアプリはWatsonの持つ洞察力を活用できる。
- このアプリはAvnetやNew Brunswick大学をはじめとする世界各地の40の組織で利用されている。
- 「IBM Managed Security Services」ではWatsonのチャットボットが用いられている。
- IBMは、Watson上に構築した音声セキュリティアシスタントである「Havyn」の詳細も明らかにした。
同社のCognitive SOCプラットフォームは、オンプレミスあるいは「IBM Cloud」上で利用可能となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。