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セキュリティの懸念高まる産業用制御機器

「株式会社ジャパントラスト 佐々木 康人」を名乗る詐称メール、実在企業が注意喚起

國谷武史 (編集部)

2017-06-14 12:15

 6月13日の夕方頃から「株式会社ジャパントラスト 佐々木 康人」を名乗る不審なメールが出回っている。実在する企業の社名やドメインが悪用されており、添付ファイルにはマルウェアが仕掛けているもようだ。

 セキュリティ企業のFFRIによると、送信者を名乗る人物は「お振込口座変更のご連絡」との件名で、経理担当者あてに振り込み口座の変更や対応をうながすメッセージが記載されている。メールには「.doc」形式のファイルが添付されていた。

 同社はこのファイルの解析を進めているが、ファイルを開くと「.js」ファイルが生成され、最終的に実行ファイルが生成、実行される。外部からマルウェア本体とみられる「4999.bin」をダウンロードする。この過程では、ユーザーに注意をうながすダイアログが表示される場合もある。

実在企業のドメインや名称を詐称した不審なメール(出典:FFRI)''
実在企業のドメインや名称を詐称した不審なメール(出典:FFRI)

 メールアドレスのドメインには、実在する株式会社 トラスト(名古屋市)のものが使用されていた。また送信者の社名では、実在するジャパントラスト株式会社(名古屋市)に類似した「株式会社ジャパントラスト」を名乗っている。ただし、住所には「東京都渋谷区」と記載されていた。

 株式会社 トラストとジャパントラスト株式会社は、ウェブサイトを通じてメールへの注意を呼び掛けた。両社によると、送信者名にある「佐々木 康人」は、いずれにも実在しない人物。13日に数件の問い合わせが寄せられ、不審なメールに悪用された経緯などについて調査を進めている。14日時点で、情報システムや機密情報への不正アクセスなどはなかったことが確認されているという。

 FFRIは、ドメインやメールに含まれるフッタ情報が実在する企業に偽装され、添付ファイルも.doc形式であることから、不審なメールと判別することが比較的難しいと指摘している。

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