ネットワンシステムズは6月16日、クラウドにアクセスする経路と性能を可視化するサービスを発表した。6月30日から提供を開始する。
新サービス「クラウドアクセス可視化サービス」は、クラウドへのインターネット接続経路と性能を可視化するもので、トラブルの原因を企業の管理内外で切り分ける時間を短縮する。インターネットが原因の場合には、影響する地域や状況を把握することができる。クラウド事業者や利用企業は、管理外のインターネットを含めたサービス品質を把握可能になり、トラブルに関連する運用管理の負担とコストを削減できるとしている。
サービスメニュー概要(出所:ネットワンシステムズ)
サービスメニューは、クラウドサービスを提供する事業者向けの「インバウンド可視化」と、クラウドサービスを利用する企業向けの「アウトバウンド可視化」で構成されている。
双方ともに「クラウドサービスへのインターネット接続経路/パケットロス/遅延」「接続先ウェブサーバの応答可否/応答速度/ダウンロード速度」「ISP間の接続構成の変化」を確認できる。
インバウンド可視化では、インターネット上に設置した複数の監視エージェントから、提供しているクラウドサービスへのアクセス環境を5分間隔で監視する。監視エージェントは、世界主要都市(国内では4都市)に設置しており、国内利用者のみを想定したクラウドサービスやグローバル利用者を想定したクラウドサービスの双方に対応できる。
アウトバウンド可視化では、企業内に設置した専用の監視エージェントから、利用するクラウドサービスへのアクセス環境を5分間隔で監視する。1台の監視エージェントから、複数のクラウドサービスを監視することが可能で、企業環境内のウェブサーバへのアクセス監視用途にも利用できる。
インターネット経路と性能の可視化の様子(出所:ネットワンシステムズ)
また、2つのメニューに共通する機能として、「監視ポータル」と「サービスデスク」を提供する。
監視ポータルでは、各種監視項目について直近30日間のデータを時系列で可視化し、複雑な操作をすることなくインターネットの状況を把握できる。サービスデスクでは、初期設定/設定変更/アカウント管理/品質保証(QA)を支援し、運用管理担当者の負荷を軽減する。
税別価格は、インバウンド可視化が月額9万6000円から、アウトバウンド可視化が月額12万7000円から。