キヤノンITSとネットプロテクションズ、与信審査などでAI活用を共同実証

NO BUDGET 2017年07月20日 06時00分

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 キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)とネットプロテクションズは7月19日、FinTech領域での協業を発表した。与信審査などを人工知能(AI)を活用するなどの2つの共同実証実験を進めている。

 キヤノンITSと協業するネットプロテクションズは、日本で初めての未回収リスク保証型後払い決済サービスを提供する企業。ユーザーは少額の決済を商品購入後にコンビニエンスストアなどで行える。月間ユーザーは約300万人で、ECサイトなど2万3000店舗が導入しているという。

 2つの実証実験では、与信審査にAIのディープラーニングを活用する効果と、言語処理技術を用いた取引明細データの分析から新たな活用方法の可能性を探る。

 与信審査のAI活用では、従来の与信の判別ロジックをAIに置き換えることによる精度を確認する。過去の取引実績から100万件の情報をベースに、キヤノンITSが独自開発した「AI開発基盤」環境を用いて実施しており、その結果、判定精度が約5倍に向上し、大きく改善した。今後も実証実験を繰り返して効果を継続的に検証し、与信システム運用環境への実装を目指す。また、過去の膨大な取引実績情報を重視しつつも、審査対象取引の情報自体から得られる傾向などを用いて、貸し倒れリスクを算出するアプローチの実証実験も共同で展開していく。

 一方の取引明細データ活用では、ネットプロテクションズの過去の取引実績情報(取り扱い商品名、加盟店名、約800万レコード)をベースに、キヤノンITSの言語処理技術を活用してデータクレンジングを行う。これによって、取引明細のテキストデータから分析可能なデータを抽出し、顧客が商品を購入する傾向を把握。購入パターンの類似する顧客間の類似度を分析することで、、購入パターンの類似する顧客に対し、顧客が興味を持つと推定される商品を推薦できる可能性を見い出した。今後は適切な知識(辞書・教師データ)を構築し、顧客と加盟店に対するマーケティング施策の最適化や、データを活用した新たな価値創出を目指す実証実験を共同で行う。

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