「31337 hackers」と称するサイバー攻撃者が、米FireEyeの調査研究部門「Mandiant」のセキュリティ研究者から盗んだとする情報をインターネットに公開した。FireEyeとMandiantは、この事案に関する調査を進めているとしたが、社内への不正アクセスは確認されていないと説明している。
サイバー攻撃者側は、2016年からMandiantの内部に潜入していると主張し、研究者の氏名やプロフィールなどの個人情報と、研究者が携わっていたとするサイバー攻撃事件の概要などをインターネット上の掲示板に書き込んだ。
さらに攻撃者側は、Twitter上でセキュリティ研究者をターゲットにした「#LeakTheAnalyst」というサイバー攻撃作戦への参加も呼び掛けた。攻撃者は、セキュリティ研究者がサイバー攻撃者を追跡するのであれば、攻撃者もセキュリティ研究者を追跡するのは当然などと主張している。
こうした攻撃者の主張に対してFireEyeとMandiantは、Mandiant社員のソーシャルメディアアカウントに対する侵害を確認し、調査を開始したと説明。しかし、FireEyeやMandiantの内部システムが侵害された証拠は見つからないとし、サイバー攻撃者の主張に反論している。