編集部からのお知らせ
解説集:台頭するロボット市場のいま
解説集:データ活用で考えるデータの選び方

IBMとソニー、磁気テープストレージの情報記録密度で世界記録を更新

Liam Tung (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)

2017-08-03 13:26

 Amazon Web Servicesの「Amazon Glacier」やGoogle Cloud Storageの「Nearline Storage」「Coldline Storage」のようなクラウドアーカイブサービスは、テープストレージに代わって長期保存のニーズに応えてきた。だが、IBMの科学者による画期的なテープストレージのおかげで、テープの需要はもう少し伸びるかもしれない。

 IBM Researchの研究者らは、ソニーが試作したスパッタリング磁気テープに1平方インチ当たり201Gビットとなるデータを保存し、面記録密度の世界新記録を達成した。

 磁気テープは、集積回路の製造プロセスの際に使われるものと同様のプロセスを利用して、バリウムフェライト(液体金属)を複数層に塗布して強化されている。2015年には、スパッタプロセスなしでこの金属を使って、1平方インチ当たり123Gビットのデータ保存を実現していた。


磁気テープを示すIBM ResearchのMark Lantz氏
提供:IBM Research

 IBMによると、今回開発した技術なら、手のひらサイズの標準的なテープカートリッジに最大330テラバイトの非圧縮データを記録できるという。

 この記録は、書籍約3億3000万冊分の情報量に相当し、IBMなどの磁気テープメーカーがテープの記録容量をおよそ2年に2倍のペースで増やし続けていくめどが立った。

 テープは依然としてディスクよりも安上がりなため、例えば医療業界や金融業界の企業が、コンプライアンスのために保存を義務付けられている大量のビデオアーカイブや膨大な記録を保存するのに利用されている。

 だが、GoogleやAmazonは、クラウドの方がテープライブラリよりもデータアクセスが高速で管理も容易な上、管理に掛かる経費の削減、対応フォーマットをめぐる不確実性の低減も可能だとして、アーカイブ市場を狙っている。


IBMは過去10年にわたり、磁気テープの記録密度を進歩させてきた。
提供:IBM Research

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

Special PR

特集

CIO

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    AI導入に立ちはだかる「データ」「複雑さ」「コスト」「人材」の壁をどう乗り切ればいいのか?

  2. クラウドコンピューティング

    【IDC調査】2026年には75%のアプリがAIを実装!導入で遅れた企業はどう“逆転”すべきか?

  3. 運用管理

    経産省調査で明らかに:未だにレガシーシステムを抱える企業が8割!オープン化でよくある課題とは?

  4. 運用管理

    AWS東京リージョンの大規模障害に学ぶ、パブリッククラウド上のシステムの迅速な復旧方法

  5. windows-server

    【ユースケース】ソフトウェア開発にDell EMCインフラ+コンテナを使うメリット

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]