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調査

エンタープライズモバイルアプリの重要度高まるも対応に不満や課題

Joe McKendrick (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2017-08-04 11:48

 企業のシステムにおけるモバイルの重要性は増しているが、多くの企業はモバイルアプリの開発や管理に困難を感じているようだ。

 IFSが最近実施した、200人の企業役員を対象とした調査によれば、デジタル変革が進んでいる企業では、モバイルからのアプリへのアクセスが進んでいることが分かった。


提供:Joe McKendrick

 しかし、この問題には課題も多い。回答者の70%が、モバイルアプリでのエンタープライズソフトウェア利用がデジタル変革の好機となり得ると考えているにも関わらず、現時点で、実際にモバイルデバイスからエンタープライズソフトウェアにアクセスすると回答したのは31%にすぎない。

 では、IT部門やコンサルタントにモバイル対応を進めさせるべきなのだろうか?別の調査で、この面でも問題があることが明らかになっている。Konyが出資して実施した、1000人の企業役員を対象とした調査によれば、モバイルアプリの開発や導入に関しては、IT部門に対する信頼は極めて低い。12カ月以内に、モバイルアプリの社内開発に投資したビジネスリーダーの多く(65%)が、アプリが提供するユーザーエクスペリエンスに関するIT部門の対応に、完全には満足していないと回答している。アプリ開発を社内のIT部門と連携して行うのが最善の手段だと答えたのは、わずか19%だった。

 では、IT部門がモバイルアプリへの対応を進める上で、何が問題になっているのだろうか。もっとも大きな問題は、熟練したスタッフの不足(42%)で、それにIT予算(40%)とセキュリティ(37%)が続く。また、少なくとも27%が、IT部門がアプリ戦略の優先度を下げていると回答している。

 一方で、企業幹部は社外のコンサルタントや開発会社にも不満を持っている。回答者の73%が社外でモバイルアプリ開発を進めているが、この層の92%は、プロジェクトが期待した水準に達していないと感じている。また、42%がアプリ開発にかかる費用が想定よりも大きいと回答しており、41%は社外で開発したアプリのメンテナンス費用が想定よりも高いと述べている。さらに39%は、アプリのカスタマイズ性が想定より低かったと答えた。

 エンドユーザーや顧客の多くが、主なデバイスとしてモバイルを選択していることを考えれば、モバイルアプリが、エンタープライズテクノロジ戦略の中心的な要素の1つとなる必要があることは明らかだ。IFSのレポートの著者は、モバイルアプリが、効率的な事業運営や経営幹部の意思決定に用いられる企業情報の、正確でリアルタイムな収集に役立つと同時に、顧客体験の改善にもつながると見ている。重要なシステムとのインタラクションの間口を広げる効果があるため、企業内にいるエンドユーザーの生産性も向上する。

 つまり、モバイルアプリの開発と導入に対しては、従来のエンタープライズアプリケーションへの対応とともに取り組むことが重要だ。もはやモバイルアプリは、最低限の時間と検討プロセスで臨む、1回限りのプロジェクトや、優先順位の低いプロジェクトとして取り組むべきものではない。今後は、ほとんどのユーザーや顧客が、モバイルでエンタープライズシステムにアクセスするようになる可能性も十分にあるためだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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