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ノーベル賞の山中教授が考える「マネジメント」 - (page 2)

怒賀新也 (編集部)

2017-09-16 07:30

マネジメント「昔ながら」か「今ふう」か

 「両チームの監督が正反対なのです」と山中氏。強いチームの監督は、選手の自主性に任せるタイプ。一方、惜しくも敗れてしまう県立高校の監督は、「こんなんで勝てるか!」と声を張り上げるような、「昔ながら」のタイプだという。

 「今どきで言えば、自主性に任せる監督が良いということになるでしょうが、そこはあくまでも集まっている生徒によると考えます」(山中氏)

 山中氏は現在、月に2回は米サンフランシスコに渡り、自分のラボメンバーを指導している。

 「米国には“100点”を取る水準の学生が世界中から集まります。一方、日本で集まりやすいのはだいたい“80点”くらいの学生。もちろん、70点、60点の学生もいます。このとき、米国の学生に、120点を目指せと指示し、“いいよ、いいよ”と言いながら自主性に任せた管理をすると、合格点の100点には比較的すんなりと到達し、次のステップに進んでいきます。しかし、80点の学生に100点を取らせようと思ったら、私は叱咤激励をしていかないとなかなか難しいと考えています。そう考えると、自分が教えようとしているチームが、どっちなのかを考える必要があります」(山中氏)

 また、あらゆる前提として、根本的に「実験が好き」という資質を持っていることが重要だと指摘している。

 一方、佐渡氏は、マネジメントで重視していることとして「工事現場の監督」のような感覚だと話す。「演奏者の気持ちを一つにギューと集めたり、時にはダラーッとお風呂に入っている時のように好きなように音を出すような時間をつくったりする必要がある」(佐渡氏)。指揮者当人ならではの、感覚的な言い回しで表現した。

研究所の学生とのエピソードなどを語る山中氏
研究所の学生とのエピソードなどを語る山中氏

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