「Firefox」正式版がWebVR対応に--8日リリースへ

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 高橋朋子 (ガリレオ) 2017年08月08日 10時15分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Mozillaは米国時間8月8日、ウェブ向けの仮想現実(VR)技術を搭載したバージョンの「Firefox」ブラウザをリリースする計画だ。

 Vladimir Vukicevic氏ら当時のMozillaの開発者は2014年、「WebVR」と呼ばれる構想を取りまとめた。そのコンセプトは、ウェブブラウザで仮想領域を動き回ることを可能にし、あらゆるデバイス上で機能させることで、人々が容易にVR世界を作り出せるようにしようというものだ。

 しかしその後、Vukicevic氏はゲームエンジンメーカーのUnity Technologiesに移籍し、WebVRのサポートではGoogleの「Chrome」ブラウザがMozillaに先行した。Microsoftの「Edge」も4月、Firefoxに先んじてWebVRのサポートを追加した。MicrosoftとGoogleはいずれも、VRおよび拡張現実(AR)を体験できるデバイスを販売しており、VRを普及させる十分な動機がある。

 「WebVRは、『Firefox 55』に搭載される主要なプラットフォーム機能だ」と、Firefoxの最新リリースカレンダーには記されている。「『HTC Vive』および『Oculus Rift』ヘッドセットを所有するFirefoxユーザーは、ウェブでVRコンテンツを体験し、素晴らしいデモを試すことが可能になる」

 PCを使ってウェブでできることは数多く、また、スマートフォンには多くのアプリが揃っている。しかし、VRが普及するには、オンラインでも豊富な仮想体験が提供されなくてはならない。その点でWebVRは、ゲームや観光案内、教育コンテンツなど、興味深い仮想体験をユーザーに供給し続ける上で重要な技術だ。

 しかし、現時点でWebVRの利用には制限がある。Chromeは「Android」版でしかWebVRをサポートしておらず、またEdgeでWebVRを利用するには、ブラウザを開発者モードにする必要がある

 WebVRは、Mozillaにとっても重要だ。近年、FirefoxがChromeの陰に隠れて以降、MozillaはFirefoxの存在感を取り戻し、評判を回復するべく奮闘している。


提供:Screenshot by Stephen Shankland/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
展望2017
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算