LG製キオスク端末が「WannaCry」に感染--韓国で

Danny Palmer (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 吉武稔夫 (ガリレオ) 2017年08月22日 09時57分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 世界的な家電メーカーのLGの手がけるシステムがランサムウェア「WannaCry」に感染し、ネットワークの一部をシャットダウンせざるを得なくなっていたことを同社が認めた。

 ランサムウェアが見つかったのは、LGが韓国で運用しているセルフサービス型のキオスク端末で、そのコードを分析したところ、WannaCryであることが確認された。WannaCryは、米国家安全保障局(NSA)から流出したエクスプロイトを利用したファイル暗号化マルウェアで、5月に世界中で拡散した。

 当時、WannaCryは30万を超える「Windows」システムに感染してネットワークに影響し、英国民保健サービス(NHS)や自動車メーカーの本田技研工業など、多くの大企業や組織がシステムをオフラインにすることを余儀なくされた。

ランサムウェアの身代金を要求するメッセージ
身代金を要求するメッセージ
提供:Cisco Talos

 「韓国インターネット振興院(KISA)の協力を得ながら、さる8月14日に一部のサービスセンターで遅延を引き起こしたこの悪質なコードを分析したところ、これがランサムウェアであることを確認した。KISAによれば、このランサムウェアは例のWannaCryだった」と、LGの広報担当者は米ZDNetの取材に対して語っている。

 LGは、ネットワーク上でこのランサムウェアが見つかった直後に、サービスセンターのシステムへのアクセスをブロックし、マルウェアがセンターの他のシステムに拡散するのを阻止した。また、失われたデータはなく、身代金も支払われていないという。

 LGによれば、WannaCryに感染した無人受付端末は、感染から2日後にすべて復旧し、今は正常に動作している。「悪質なコードに感染した無人受付端末に対するセキュリティアップデートはすべて完了した」と同社は述べている。

 今回の一件は、WannaCryの攻撃を受けるまで問題のネットワークにパッチが適用されていなかった可能性を示唆している。その場合、このネットワークは、Windowsの「Server Message Block(SMB)v1」ネットワーキングプロトコルの脆弱性を悪用するWannaCryや他のマルウェアに対して脆弱な状態で放置されていたことになる。

 LGとKISAでは、WannaCryがこのセルフサービスセンターのネットワークに感染した経緯を現在も調査中だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
トランザクションの今昔物語
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
展望2017
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算