ノークリサーチは10月2日、2017年の国内中堅中小市場におけるワークフローの導入社数シェアや今後のニーズに関する調査結果を発表した。
これによると、導入社数シェア上位5つの製品/サービスは同じ顔ぶれだが、順位には変動が生じている。特にエイトレッドの「X-Point, Agile Works」がシェア順位を5位から2位に上げた。
導入済みのワークフロー製品/サービス(出典:ノークリサーチ)
同調査は2017年7、8月に実施され、日本全国/全業種の500億円未満の中堅中小企業を対象にしている。有効回答件数は1300社。
2016年と2017年で導入社数シェア上位5つの製品/サービスの顔ぶれは同じ。NECの「FlowLites,EXPLANNER/FL」がシェア首位を堅持している。
運用形態については、2016年と2017年を比較すると、「独自開発システム」に該当する項目の回答割合はいずれも低くなる一方、「パッケージ」に該当する項目が高くなっている。システムを社外に設置する形態では「パッケージ(IaaS/ホスティング)」の回答割合は若干低くなっているが、「パッケージ(データセンタ設置)」は高くなっており、「ASP/SaaS利用」についても若干高くなっている。
最も主要なワークフロー製品/サービスの端末環境(出典:ノークリサーチ)
端末環境については、「社外利用&企業所有」に該当する項目の回答割合が高くなっている。ノークリサーチでは、「ASP/SaaS利用」や端末環境における「社外利用」の増加が今後、市場にどのような変化をもたらすのか目を向けておく必要があると指摘する。
また、グループウェアや文書管理における「ASP/SaaS利用」が急速に普及してきているため、ワークフローにも「設定した条件に従って複数のクラウドサービスを連携させる」といった新たな役割が生じつつあるとした。