「macOS High Sierra 10.13」の追加アップデートがリリース--パスワード関連の脆弱性修正

Zack Whittaker (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2017-10-06 08:25

 Appleが、ハッカーにパスワードを盗まれる危険性があった「macOS High Sierra」の脆弱性2件を修正した。

 Appleの広報担当者は米ZDNetに対し、米国時間10月5日にセキュリティ関連の修正をリリースしたと述べた。

 今回修正された脆弱性のうちの1件を発見したのはSynackのPatrick Wardle氏で、同氏は「High Sierra」がリリースされるわずか数時間前に、パスワードを盗まれる危険性があることを明らかにしていた。

 この脆弱性を利用することにより、攻撃者はインターネットからダウンロードされた悪質な無署名のアプリを使って、キーチェーンに保存されたパスワードをプレーンテキストで取得することができた。

 Appleは、キーチェーンのロックを解除する前にユーザーにパスワードの入力を求めることによって、この脆弱性に対応した。

 5日のセキュリティアップデートでは、暗号化された「APFS」ボリュームに影響を与えるセキュリティ脆弱性も修正されている。こちらでは、ボリュームのパスワードがパスワードのヒントとして格納されているが、プレーンテキストで取得できるようになっていた。

 Appleは、こちらの脆弱性を発見したMatheus Mariano氏に謝意を示した。

macOS High Sierra
提供:CNET/CBS Interactive

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]