「Windows 10」が搭載されるのはPCだけではない。モノのインターネット(IoT)デバイスを含め、ほかの種類のデバイスでもWindows 10は使用されている。
Microsoftが先週、最新の「Windows 10 IoT」に導入される機能の一部について詳細を明らかにした。このバージョンは、「Windows 10 IoT Fall Creators Update」とされている。(PC向けWindows 10のFall Creators Updateは、米国時間10月17日に一般提供が開始されている)。
ほかのデバイス向けのWindowsと同じく、多数の新しいアプリケーションプログラミングインターフェース(API)が追加され、ユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)で「.NET Standard 2.0」をサポートする。これによって、.NET開発者がコードやライブラリを「Windows 10 IoT」のデバイスに移植しやすくなる。
また、Windows 10 IoT Coreでのインク機能のサポートが改善されているほか、「Assigned Access」のサポートが拡張され、保護されている単一目的のデバイス(例えばキオスク端末など)で、複数のUWPアプリやWin32アプリを実行できるようになる。そのほか、Windows 10 IoT CoreのFall Creators Updateでは、「Emergency Management Services」が利用可能になる、Windows 10 IoT Enterpriseでバスへのユーザーモードアクセスが可能になる、POS端末などのデバイスで使用する、顧客向けの2×20行ディスプレイの制御を改善するなどの改良が加えられている。
またWindows 10 IoT Fall Creators Updateには、プレビュー版の機能がいくつか導入されている。これには、64ビット版のWindows 10 IoT CoreおよびEnterpriseのエッジデバイスで、「Nano Server」コンテナをホスティングできる機能も含まれている。同様に、信頼できるサービスを利用してデバイスの正常性を検証する「Windows Device Health Attestation」もサポートされる。
Microsoftの担当者によれば、同社はWindows 10 IoTと「Azure IoT」の統合を簡単にするための取り組みを進めているという。Windows 10 IoT上で実行されるAzure IoT Edge(現在はプレビュー版)は、クラウドとエッジデバイスのオーケストレーションを可能にするものだ。また「Azure IoT Hub Device Provisioning Service」もプレビュー版として提供されている。
提供:Microsoft
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。