「Surface Book 2」と「Windows 10 Fall Creators Update」では、どちらが先だったのだろうか。
Microsoftの説明を信じれば、この2つ(それに最新版の「Office ProPlus」)は密に連携を取りながら設計されたことになる。
提供:Microsoft
同社の担当者は、米国時間10月17日に発表されたSurface Book 2を開発する過程では、プログラマーからデータサイエンティスト、ゲーマー、オフィスワーカーまで、あらゆる「クリエイター」が魅力を感じるプラットフォームを作るために、Windows and Devices GroupとOfficeチームが協力したと述べている。
それはなぜ、どのように行われたのだろうか。
Microsoftの役員は、テレメトリデータを調べた結果、同社のデバイスの中で、週あたりのOffice利用時間がもっとも長いのはSurface Bookであることが明らかになったと述べている。このため同社は、Surface Book 2を作るにあたって、オフィスワーカーがペンを活用できる仕組みを豊富に組み込みたいと考えたのだという。
もう1つ例を挙げてみよう。ビッグデータを利用し、処理するためにはパフォーマンスが非常に重要になることから、Windows and Devices GroupはSurface Book 2の処理能力を最高水準のものにしたいと考えた。これはプロのエンジニアやゲーマー、複合現実(MR)に関心を持つ人たちなどについても言えることだ。
(この説明で、今回のアップデートが「Fall Creators Update」と呼ばれている理由が少しは理解しやすくなった)
Microsoftのデバイス事業を率いるPanos Panay氏は、「Surface Book 2はクリエイターのために設計された」と述べている。「これは、未来を作ろうとしている人たちのためのノートPCだ」
Panay氏は10月上旬に、われわれ記者を集めて、新しいSurface Book 2に関する説明を行った際、Microsoftは以前とは根本的に異なるやり方でWindowsやハードウェアを開発していると語っている。同氏のチームは、Microsoftの最高経営責任者(CEO)Satya Nadella氏が好んで話しているように、ハードウェアは「ソフトウェアのためのステージになる」ものだと考えているという。