Microsoftは「Windows」だけの会社ではない、と最高経営責任者(CEO)のSatya Nadella氏は述べた。また、同社のハードウェア計画もモバイル一辺倒ではないという。
Nadella氏は自身の新著「Hit Refresh」の発売に関するBloombergとのインタビューで、そう述べた。
MicrosoftにとってのWindowsの未来について尋ねられたNadella氏は、「Windowsには10億人のユーザーがいる。2016年には、3億台のPCが販売された。Windowsは今後も当社事業の非常に重要な部分であり続けるが、当社の事業はそれだけではない」と答えた。
その後、MicrosoftはWindowsの実際のユーザー数を15億人と訂正した。
Nadella氏の提示したPC販売台数は、Gartnerが発表した2016年のPC出荷台数2億6900万台(速報値)を四捨五入したものだ。2016年の出荷台数は、前年の2億2800万台から減少している。Microsoftは2017年5月、「Windows 10」のユーザー数が5億人であることを明かした。
Microsoftは2015年、Windows 10搭載デバイスの台数が2018年までに10億台に到達することを期待したが、その後、もう少し時間がかかりそうであることを認めた。
Microsoftが提示した10億台という数字には、PCやノートPC、タブレット、「Windows Phone」、ゲーム機「Xbox One」、コラボレーションデバイス「Surface Hub」、複合現実(MR)デバイス「HoloLens」、モノのインターネット(IoT)関連の各種製品が含まれる。
しかし、近年のMicrosoftは以前よりはるかに多様な企業であり、ポートフォリオはLinkedInや「Office 365」「Azure」「Xbox」など多岐にわたるとNadella氏は強調した。
Microsoftが今後、再びモバイルデバイスを作ることはあるのかと尋ねられたNadella氏は、HoloLensに言及し、未来のモバイルデバイスは現在のスマートフォンのようにはならないという自身の見解をあらためて示した。
「例えば、HoloLensを考えてみてほしい。HoloLensはモバイルデバイスだろうか。答えはイエスだ。HoloLensはほかのデバイスとケーブルで接続されておらず、バッテリで駆動し、ユーザーはそれを目に装着するからだ。Microsoftはこのエンドツーエンドのコンピューティング体験事業にこれからもずっと関わっていくが、当社の目標は、さまざまなカテゴリを生み出し再発明することだ」(Nadella氏)
「われわれは今後も新しいハードウェアに投資し、新しいカテゴリを作り出していくつもりだ」(同氏)
提供:Bloomberg
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。