藤田保健衛生大学病院は、関連施設なども含めて病院情報システムを統合し、2018年6月から順次稼働を始める。同病院のほかに、坂文種報徳會病院、七栗記念病院、岡崎医療センター(2020年4月開業予定)が利用する。
藤田保健衛生大学病院では、1970年代からIT活用に取り組んでおり、外来・入院診療ともに電子カルテ化を進めてきた。今回は、各病院が個別に構築してきたシステムを統合し、各病院からネットワーク経由で利用するようにした。これによって診療業務の効率化と質的向上、経営の安定化を目指す。
また、法改正に伴うシステム改修や病院ごとの運用保守に対応しやすくなり、コストの最適化を図ることができる。データ管理や分析の一元化、職員配置の柔軟性など、今後の病院運営の効率化にも貢献すると期待される。
日本IBMの統合医療情報システム「Clinical Information System(CIS)」を活用。アプリケーション仮想化ソフト「Citrix XenApp」を使ってシンクライアント環境を構築した。地域医療の連携を深めるため近隣の12市町にまたがる22の医療介護施設で設立した法人「尾三会」向けにも利用連携を検討していくという。