IDCによると、第3四半期の世界サーバ市場の売上高は、前年同期比19.9%増の170億ドルに達したという。Intelの「Purley」やAMDの「EPYC」のリリースが需要を喚起した。
さらに重要なのは、企業が再びサーバを購入するようになったことだ。サーバの売り上げを主導したのはハイパースケールクラウドプロバイダーで、シェアの大半を占めたのはホワイトボックスメーカーだった。
第3四半期の世界サーバ出荷台数は11.1%増の267万台だった。
IDCによると、ハイパースケール分野では、Amazonが最も多くのサーバを購入したが、GoogleとFacebookも再度サーバの導入が増加したという。エンタープライズ分野のサーバ売り上げも成長に転じており、Dellは前年同期から37.9%の成長を記録した。Dellはストレージチームとサーバチームの強固な統合に取り組んでいる。
ベンダー別に見ると、ハイエンドサーバの売り上げを促したのは、IBMの「z14」のリリースだった。IDCによると、IBMのメインフレームのような大規模プラットフォームの発売を除けば、ハイエンドシステムの売り上げは今後も減少を続ける見通しだという。第3四半期、ミッドレンジシステムの売り上げは26.9%増加した。ボリュームサーバの売り上げは19.3%増を記録した。
Hewlett Packard Enterprise(HPE)と、ジョイントベンチャーのH3Cは中国で成果を上げた。HPE/New H3Cはエンタープライズ分野でめざましい成長を示した。
IDCによると、第3四半期におけるx86サーバの売り上げは154億ドルで、前年同期から20.4%増加したという。非x86サーバの売上高は前年同期比15.1%増の15億ドルだった。
サーバの売り上げがストレージシステムをけん引している可能性もある。IDCによると、第3四半期の世界エンタープライズストレージシステム市場の売上高は118億ドルで、前年同期から14%増加したという。第3四半期の総出荷容量は22.4%増の72.5エクサバイトに達した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。