ジェナは12月18日、ビーコンで取得する位置情報をもとにPCやスマートフォンから人の所在地を見える化するシステム「Beacapp Here」の提供を開始した。
ジェナは、法人を対象としたスマートデバイス向けアプリ開発とクラウドサービスを展開し、2014年11月にはビーコンを運用管理するためのクラウドサービス「Beacapp」を開発している。顧客はアプリにBeacapp SDKを組み込むことにより、ビーコン機能を自社開発することなく、低コスト・短納期でビーコン対応アプリを開発することが可能となる。
Beacappは、これまでに国内最大級のビーコン対応アプリの事例となった2017年秋の東京モーターショー公式アプリや、東京慈恵会医科大学が主催する「医療現場でのモバイル活用実証実験」を行う産学連携コンソーシアムなど数々の先端プロジェクトで採用された。また最近では、ビーコンをモノのインターネット(IoT)に活用する事例も増えつつあり、ネスレ日本が導入したトラック待機時間削減システムでは、国土交通省・経済産業省主催の2016年グリーン物流パートナーシップ会議特別賞を受賞するなど注目を集めている。
今回提供を開始するBeacapp Hereは、フリーアドレス化されたオフィスや広大な物流センター、工場、建築現場などで、職員がどこに滞在しているのかをリアルタイムで表示するサービス。既に複数の現場で利用が始まっており、社員がどこに滞在しているのかが分からないことによる非効率を解消しているとのこと。ビーコンやスマートフォンの初期設定、現場での設置作業をパッケージ化し、低コスト、定額で利用可能という。
