Microsoftは過去1年にわたって、同社の製品チームを「Microsoft Connect」サイトから、「Microsoft Collaborate」という新たなサイトへと移行させてきている。
筆者がConnectの今後について尋ねたところ、同社の広報担当者から「われわれは、顧客やパートナー企業の声を重視しており、Connectはそういった声に耳を傾けるツールとしての役割を果たしてきた。そしてわれわれは、こうした場をMicrosoft Collaborateのようなより新しいツールへと移行させるために取り組んできており、その移行は2017年末までに完了する予定だ」という回答が返ってきた。
筆者は、現在でもConnectを利用してテストを実施したり、フィードバックを寄せているユーザーが自動的にCollaborateへと移行されるのかについても質問した。それに対する回答は、「チームは、自らのコミュニティーの活動を展開していくための最適なテクノロジ群を『UserVoice』や『Feedback Hub』、Collaborateといった選択肢から選ぶことができる」というものだった。
筆者はConnectの終了についてはあまり驚いていない。というのもMicrosoftは、進化の途上にある製品やサービスに関するフィードバックをテスターから得る望ましい手段として、「Windows」と「Office」でそれぞれの「Insider Program」に注力しているためだ。筆者がConnectの今後について同社に照会したきっかけは、Connectのフォーラム上にあった「SQL Server」に関するリンクが、ConnectではなくCollaborateになっている点に気付いたことだった。
筆者は、MicrosoftにConnectの件を照会するまで、Collaborateについて聞いたことがなかった。Collaborateはdocs.microsoft.com上で次のように説明されている。
「Microsoft Collaborateポータルは、エンジニアリングシステムの作業アイテム(バグや、機能に対する要求など)の共有や、コンテンツ(ビルドやドキュメント、仕様)の配布を可能にすることで、Microsoftのエコシステム内でのエンジニアリング上のコラボレーションを効率化するためのツールやサービスを提供する」
Collaborateは、フィードバックの管理や、コンテンツのダウンロード、ユーザーの管理、プログラム/エンゲージメントの管理を目的とした中心的なリポジトリだ。同ポータルの説明によると、CollaborateはMicrosoftがFeedback Hubで現在行っていることをさらに推し進めたもののようだ。つまり、バグや問題、提案を報告するためのサイトというだけでなく、組織やユーザーがコラボレーションによって作業アイテムをフィードバックできるようにするという追加機能を提供するものでもある。フィードバックは、特定のコラボレーションそれぞれをサポートするために必要となる機能をさまざまなかたちで設定できる。
Collaborateは「Microsoft Dev Center Dashboard」経由で、あるいはドキュメントサイトであるDocs.comから利用可能となっている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。