調査

2020年にはワークロードの41%がパブリッククラウドへ--LogicMonitor調査

Conner Forrest (TechRepublic) 翻訳校正: 編集部

2017-12-27 11:21

 2020年には、パブリッククラウド上のワークロードがオンプレミスを明らかに上回る。SaaSプラットフォームプロバイダのLogicMonitorの予想だ。

 LogicMonitorによると、現在ワークロードの37%がオンプレミス上で動いており、最も選ばれているオプションとなっている。さらに2020年には、ワークロードの41%がパブリッククラウド上で動くようになり、オンプレミスは27%になるという。残りはプライベートまたはハイブリッドクラウド上で動くと予想している。

 クラウドのトレンドは数年前からだが、この加速は数十億台ともいわれるIoTデバイスの出現と、人工知能(AI)と機械学習の新しいワークロードが大きな要因だという。

 この調査に当たってLogicMoitorはAmazon Web Services(AWS)が11月に開催した「re:Invent 2017」の参加者、および米国のIT専門家88人にオンラインで調査を行った。合計の回答者は283人という。

 現在、パブリッククラウドへの投資を加速している要因としては、デジタルトランスフォーメーション(63%)、ITのアジリティ(62%)、DevOps(58%)、IoT(45%)などが挙がった。2020年には最大の加速要因はAI/機械学習(66%)になり、IoTが58%に増加するという。

 Gartnerの調査によると、パブリッククラウドのリーダーはAWSで、IaaS市場の44%のシェアを占めている。続いてMicrosoft Azureの7%、Alibabaの3%、Google Cloud Platformの2%となっている。だがLogicMonitorは、今後この状態は変わると見ている。


提供:LogicMonitor

 2020年にはAWSは市場の52%を占め、Microsoft Azureは21%に、Google Cloud Platformは18%というのがLogicMonitorの予想だ。「MicrosoftとGoogleは爆発的に増加(Microsoftは200%、Googleは800%)する」とLogicMonitorは記している。これにより、将来的にAWSのリードに対し、より効率よく挑戦できるとみる。

 一方で、パブリッククラウドの課題として、セキュリティ(66%)、ガバナンスとコンプライアンス(60%)、クラウドの経験がないスタッフ(58%)などが挙がったと報告している。


提供:iStockphoto/sorn11

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]