2020年には、パブリッククラウド上のワークロードがオンプレミスを明らかに上回る。SaaSプラットフォームプロバイダのLogicMonitorの予想だ。
LogicMonitorによると、現在ワークロードの37%がオンプレミス上で動いており、最も選ばれているオプションとなっている。さらに2020年には、ワークロードの41%がパブリッククラウド上で動くようになり、オンプレミスは27%になるという。残りはプライベートまたはハイブリッドクラウド上で動くと予想している。
クラウドのトレンドは数年前からだが、この加速は数十億台ともいわれるIoTデバイスの出現と、人工知能(AI)と機械学習の新しいワークロードが大きな要因だという。
この調査に当たってLogicMoitorはAmazon Web Services(AWS)が11月に開催した「re:Invent 2017」の参加者、および米国のIT専門家88人にオンラインで調査を行った。合計の回答者は283人という。
現在、パブリッククラウドへの投資を加速している要因としては、デジタルトランスフォーメーション(63%)、ITのアジリティ(62%)、DevOps(58%)、IoT(45%)などが挙がった。2020年には最大の加速要因はAI/機械学習(66%)になり、IoTが58%に増加するという。
Gartnerの調査によると、パブリッククラウドのリーダーはAWSで、IaaS市場の44%のシェアを占めている。続いてMicrosoft Azureの7%、Alibabaの3%、Google Cloud Platformの2%となっている。だがLogicMonitorは、今後この状態は変わると見ている。
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2020年にはAWSは市場の52%を占め、Microsoft Azureは21%に、Google Cloud Platformは18%というのがLogicMonitorの予想だ。「MicrosoftとGoogleは爆発的に増加(Microsoftは200%、Googleは800%)する」とLogicMonitorは記している。これにより、将来的にAWSのリードに対し、より効率よく挑戦できるとみる。
一方で、パブリッククラウドの課題として、セキュリティ(66%)、ガバナンスとコンプライアンス(60%)、クラウドの経験がないスタッフ(58%)などが挙がったと報告している。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。