Amazon Web Services(AWS)は中国に2つめ(世界では17番目)のリージョンを開設した。
AWSは、Ningxia Western Cloud Data Technology(NWCD)が運営する「中国(寧夏)」リージョンの運用が開始されたことで、中国国内でAWSを利用して、アプリケーションの実行やデータの保存を行う選択肢が増えたと述べている。
世界で展開されているAWSの多くは、クラウドインフラを所有し自ら運用しているが、中国では事情が異なる。中国の法律は、クラウドサービスを提供するための一定のテクノロジを非中国企業が所有または運営することを規制している。
中国の法規制に対応するため、AWSはNWCDと中国(寧夏)リージョンの運用とサービス提供に関する戦略的な技術協力関係を結んだ。
AWSは2017年11月に、同社が中国国内で所有していたクラウドコンピューティングインフラの一部を北京光環新網科技(Sinnet)に売却する3億ドル相当の契約を結んだが、これは中国のインターネット規制に準拠するために必要な措置だったという。SinnetはAWSの中国(北京)リージョンを運用する現地企業だ。
2つの中国リージョンで提供されているクラウドサービスは、ほかのリージョンで提供されているものと同じだが、中国リージョンはほかのAWSリージョンからは独立しており、中国のパートナー企業が個別に運用している。AWSの中国リージョンを利用する顧客は、AWSではなくSinnetおよびNWCDと契約を結ぶことになる。中国(寧夏)リージョンは、2つのアベイラビリティゾーンからスタートする。
サムスン電子は、今回開設された新しいリージョンを利用する予定だという。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。