ITRは1月11日、統合型マーケティング支援市場の規模推移および予測を発表した。それによると、2016年度の売上金額は107億7000万円、前年度比60.7%増と大幅な増加となった。
ITRでは、マーケティング活動全般を支援する製品・サービスを「統合型マーケティング支援」と定義。「マーケティングオートメーション(MA)」などとも呼ばれる。マーケティングプランニング、見込客管理、カタログ管理、パーソナライゼーション、キャンペーン管理、イベント管理などの機能が含まれる。
こうした製品やサービスを導入した企業の成功事例が増え、ベンダーの訴求力が高まったことから市場は大きな伸びを示した。2017年度も参入ベンダーが増加していることから、同社では同50.4%増と高い成長が続くとみている。
さらに、BtoB向け市場とBtoC向け市場に分類して見ると、2016年度はBtoB向け市場が前年度比56.7%増に対し、BtoC向け市場は同63.1%増。BtoCの伸びがBtoBを6.4ポイント上回っている。ITRでは、2017年度もBtoCがより好調と予測しており、2021年度のBtoB向け市場は80億円、BtoC向け市場は190億円を予測している。
統合型マーケティング支援市場の規模推移および予測:BtoB、BtoC別(出典:ITR)