米国時間2月5日、サーバ向け64ビットArmプロセッサを開発する新たな企業Ampereの設立が発表された。最高経営責任者(CEO)は、Intelのプレジデントを務めた経歴を持つRenee James氏だ。
AmpereのCEO Renee James氏
Ampereの狙う市場は、ハイパースケールのクラウドアプリケーションや次世代のデータセンターだ。
ここで出てくる大きな疑問はもちろん、データセンター内におけるArmベースのプロセッサの地位を確立するうえで今が適切な時期なのかというものだ。Hewlett Packard Enterprise(HPE)やQualcomm、Caviumをはじめとする複数のベンダーは何年も前から、データセンター市場におけるArmサーバのシェア獲得に向けて開発を続けてきている。
しかし、この疑問に答えるだけの材料はある。Armは電力消費や総保有コスト(TCO)といった面で優れている。また、今までのArmサーバのエコシステムにはアプリケーション面の不十分さがあったものの、その状況は変わってきている。
Ampereは今が参入の時だと考えている。Ampere初のプロセッサのサンプルは、64ビットカスタムコアArmv8アーキテクチャに基づいており、最大3.3GHzで駆動するとともに、1テラバイトのメモリを搭載し、パワーエンベロープは125Wとなっている。なお、Ampereはファブレス企業であり、製造は2018年後半になる見込みだ。
James氏は声明で、Ampereのターゲットは次世代データセンター、そして人工知能(AI)やビッグデータといったワークロードだと述べた。AmpereのマネジメントチームにはIntelやAMDの役員を務めた人材が名を連ねている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。