静岡銀行は、金融向けフロントサービス基盤「FUJITSU 金融ソリューション Finplex 金融フロントサービス基盤 FrontSHIP」を採用した。10月から順次稼働を開始する計画だ。富士通が2月21日に発表した。
同行では、オムニチャネル化の促進によるカスタマーイン型のセールスを目指している。同基盤を導入することで、利用者の属性や金融取引傾向に合った金融商品などを勧める仕組みを構築したり、各種サービスのオンライン申し込みに対応したりする。
金融サービスに関する相談メニューの拡充や、与信審査の迅速化などにも活用できないかどうかを検討していく。こうした取り組みによって、対面チャネルや非対面チャネルを問わず、ロケーションフリーで利便性や満足度の高いサービスを顧客に提供していくとしている。
FrontSHIPは、オープンAPI基盤としても活用できるため、金融機関の現行システムと異業種サービスを連携させた新サービスの開発にもつなげられる。
また、利用者との接点から得られるデータを分析し、傾向や嗜好を把握することで、情報やサービスをより的確に提案できるようになる。それによって金融機関と利用者の関係強化にも役立てられるという。
スマートデバイス用アプリケーションの画像サンプル(出典:富士通)