米百貨店チェーンであるSaks Fifth AvenueとSaks OFF 5TH、Lord & Taylorは米国時間4月1日、顧客の決済カード情報に関するセキュリティの問題が発生していると発表した。これらチェーンはHudson's Bay Companyの傘下にある。このデータ漏えいを発見したセキュリティ企業Gemini Advisoryによると、500万件を超えるクレジットカードおよびデビットカードの情報が盗まれたという。
2日に更新された各社の声明には、今回のセキュリティ問題によって、「われわれの店舗で買い物をする顧客にリスクが引き起こされることはなくなった」と確信していると記されている。
また同社は専用のコールセンターで、顧客が今回のデータ漏えいの影響を受けたかどうかを問い合わせることができるようにするとしている。
Gemini Advisoryによると、影響を受けた店舗の大半はニューヨーク州とニュージャージー州で営業している。問題は2017年5月に発生し、セキュリティ侵害が発見されるまで続いたという。また、今回のデータ窃盗を引き起こしたハッカーらはJokerStash、別名Fin7として知られるグループに属しており、500万件以上におよぶクレジットカードおよびデビットカード情報をダークウェブで売りに出していたという。
このハッキンググループは、Whole FoodsやChipotle、Trump Hotelsの情報流出にも関与したとされている。研究者らは今回の攻撃について、小売企業にこれまでで最大規模の被害をもたらすものだと述べた。
Saks Fifth Avenueは、影響を受けた顧客に個人情報を保護する無料のサービスを提供すると述べている。同社は、情報流出について調査中であり、さらなる情報が明らかになれば、影響を受けた顧客に通知するとしている。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。