Facebook、ユーザー情報の不正取得は最大8700万人分に--数々の対策を発表

Zack Whittaker (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-04-05 08:01

 Facebookは、最大8700万人にのぼる主に米国ユーザーの個人情報がCambridge Analyticaに「不正に共有」されていた可能性があることを明らかにした。

 Facebookは米国時間4月4日に掲載した声明の中で、この新しい数値を示した。

 その数は、当初報じられていた数から大幅に増えている。データを不正に収集されていたのは最大で5000万人と考えられていたが、Facebookは当初、影響を受けたユーザー数をわずか27万人としていた。

 Facebookは今回の声明で、同社サイトを通してアプリがユーザー情報を収集する方法を変更することを明らかにした。

 Facebookの最高技術責任者(CTO)を務めるMike Schroepfer氏は、ユーザーデータの保護を強化するための9つの新しい方法について概要を説明した。参加者データにアクセスするために開発者らが使用するグループ、ページ、イベントのAPIを制限すること、ユーザーのチェックイン、いいね!、写真、投稿、動画へのアクセスを要求できるアプリを制限すること、電話番号でユーザーを検索する機能を無効にすることなどが含まれている。

 同社はさらに、Instagram Platform APIの廃止に着手すると述べた。

 また、「Android」アプリが通話やメッセージの履歴を収集してアップロードしていたことがFacebookユーザーらによって発見された、別のプライバシー問題を受けて、同社はアップロードされるデータを制限する予定だとした。「1年以上前の履歴をすべて」削除するとも述べた。

 Facebookは2日から、サイト上でユーザーに対し、自分のデータがCambridge Analyticaに「不正に共有」された可能性があるかどうかを通知することも開始している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  2. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  3. セキュリティ

    クラウドネイティブ開発の要”API”--調査に見る「懸念されるリスク」と「セキュリティ対応策」

  4. セキュリティ

    5分で学ぶCIEMの基礎--なぜ今CIEM(クラウドインフラストラクチャ権限管理)が必要なのか?

  5. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]