Oracleは米国時間4月10日、「Customer Experience(CX)Cloud Suite」の新たなサービスを発表した。アナリティクスアプリケーション「Infinity」、効果的で容易に利用できるマーケター向けセグメンテーションツール「CX Audience」、新たなクラウドサービス「Oracle Loyalty」だ。
Oracle CXのエバンジェリストでバイスプレジデントのDes Cahill氏によると、企業の多くは、デジタル変革を実現し、セルフサービスのデジタル及びモバイル体験で顧客の期待に対応する必要があると認識しているという。
Cahill氏は米ZDNetに対し、「自社ビジネスのトランスフォーメーションで自分たちがどの段階にあるのかというのが一層話題にされる」と述べた。
Oracleの新製品は、顧客データの連携、インテリジェンスの適用、そして最終的に顧客体験の強化を支援することによってそうしたプロセスを実現する。
CX AudienceとInfinityは、CX Suiteの「Oracle Marketing Cloud」の一部だ。企業が顧客データをつなぎ、AIを使って自社のビジネスの洞察を得るのを支援する。Infinityはマーケティング組織内やあらゆるデジタルタッチポイントにわたって存在する行動データを統合する。典型的なアナリティクスアプリケーションは、ある現場から約10%のビジター情報を取得するが、Infinityはデジタルトラフィックから100%取得し、それをリアルタイムで分析するとCahill氏は述べた。その後、ユーザーの行動をベースに、関連性の高い割引のオファーを送るなどアクションを引き出すことができる。
CX Audienceは、マーケターがIT部門からの支援を減らして、データを管理、強化できるようにする。技術に精通していなくても使えるデザインツールと再利用可能なフィルタを備え、容易にオーディエンスのセグメントを作り、パブリッシュできる。Oracleはさらに、セグメンテーションと分析を、数時間ではなく数秒あるいは数分実現すると述べている。CX Audienceは、Oracleの大規模なサードパーティーデータのマーケットプレイスである「Oracle Data Cloud」とも統合されているため、マーケターはさらなる洞察を得るためのデータをシームレスに強化できる。こうしたデータはすべて、将来の結果予測や、潜在顧客のサブセグメントの発見などに利用できる。また、オーディエンスとキャンペーンレベルのパフォーマンスを継続的に追跡できる。
Oracleはさらに、組織がさまざまなチャネルのロイヤリティプログラムを管理するのを支援する「Oracle Loyalty」をリリースする。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。