凸版印刷は、電子チラシサービス「Shufoo!」のアクセスログ分析基盤に、トレジャーデータの「TREASURE CDP」を導入した。6月13日、トレジャーデータが発表した。
導入後、凸版印刷では、Shufoo!を利用している企業の店舗情報に、年間3000万人の利用ユーザーの属性、買い物行動圏情報や閲覧カテゴリ、Shufoo!内における回遊状況やコンバージョンの状況の把握が可能になった。さらに、地域や行動圏による節約意向の強さや子供の有無・買い物嗜好の違いなど、ユーザーの嗜好情報を組み合わせた分析ができているという。
TREASURE CDPは、オンライン広告、マーケティングやCRM領域のデータをはじめ、顧客ごとの行動データや属性データなどを統合して利活用できるようにするクラウドサービス。
Shufoo!は、ユーザーがエリアを登録すると、周辺の大手スーパーやドラッグストア、家電量販店等の店舗のチラシが、毎日配信される電子チラシのウェブサービス。主なユーザー層は購買意欲の高い30〜40歳代の主婦層で、月間約1100万人が閲覧、月間PVは約3億8000万PVとなっている。また3700社の約11万店舗がShufoo!を電子チラシの配信プラットフォームとして利用している。
凸版印刷では、同サービスの拡大に伴い、従来のアクセス解析ツールの限界に加え、データが分散管理されており、拡大し続けるデータ量への対応に限界が生じたため、新たな仕組みの導入を検討していた。そこで、プライベートDMP(データマネジメントプラットフォーム)の構築を計画、TREASURE CDPの採用を決定した。
凸版印刷は、TREASURE CDPについて、データの投入を容易に行うことができるほか、データ処理が高速に行われ、外部ツールとの連携も充実している点などを評価している。また、同社ではShufoo!のユーザーそれぞれに対して最適な広告配信を行う広告サービス「Shufoo! Audience Targeting Ad」を外部の企業を対象に提供しているが、TREASURE CDPがさまざまなサードパーティーデータと連携しており、Shufoo! Audience Targeting Adのサービス拡充にも役立つとしている。