コクヨグループでオフィス用品の通販ビジネスを展開しているカウネットは、顧客ロイヤリティの向上などを目的に、日本オラクルのマーケティングプラットフォームを採用した。6月14日、日本オラクルが発表した。
カウネットでは、新規顧客獲得の増加だけでなく、既存顧客のロイヤリティ向上による売上拡大を支援する仕組みを検討していた。同社は新たな施策として、顧客分析を強化し、その分析結果を活用したパーソナライゼーションに取り組むこととし、ECサイトの表示やメールマガジンのコンテンツ配信のパーソナライゼーションを実現する仕組みとして、オラクルのクラウドサービスを組み合わせたマーケティングプラットフォームを採用した。
導入したのは、オンライン上の顧客体験を最適化し、ABテストや多変量テストを支援する「Oracle Maxymiser」、クロスチャネルマーケティングプラットフォームの「Oracle Responsys」。また、これらと連携する仕組みとして、データベースサービス「Oracle Database Cloud」と、ビジネスインテリジェンス(BI)サービス「Oracle Analytics Cloud」を導入している。これらにより、顧客分析からマーケティング施策実行までの一連のプロセスを一元的に管理できるようになった。
カウネットでは、Maxymiserについて、機械学習によりテストを重ねることで、ECサイト上に自動的に適切なオーディエンスに向けた適切なコンテンツを提示し、実装まで行えるクラウドサービスである点を評価している。
また、Responsysについては、メールマーケティングで、ウェブ行動データを細かい粒度で取り込み、システム上で自動的にターゲットに合わせた適切なコンテンツを生成、配信することが可能であることを評価している。
さらにAnalytics Cloudについては、Recency(最新購入日)、Frequency(購入頻度)、Monetary(購入金額)の3つの指標で顧客を分類するRFM分析をはじめ、デシル分析、クラスタ分析、アソシエーション分析などの顧客情報分析が可能な点や、Database Cloud上のデータをGUIベースで結合や絞り込みができ、セルフサービスBIの実現が可能な点などが評価された。