Oracleは数年前、クラウドに向かって大きくかじを切った。そして同社はその取り組みの一環として、クラウドベースのインターネットパフォーマンス管理とDNSサービスを手がけるDynを買収した。Oracleは以来、Data as a Service(DaaS)や自律機能を提供するクラウドプロバイダーとして名をはせるべく歩を進めてきている。
同社は米国時間6月13日、Dyn買収に伴って獲得したDaaS技術の一部を、「Internet Intelligence Map」というかたちで披露した。これは、世界地図上でインターネットの健全性を把握できる新たな無償ツールだ。
「この無償ツールは基本だと捉えてほしい。Oracle内のほかの多くのサービスとともに使える、簡潔かつ視覚的に洞察を得られるツールだ」とOracle Cloud Infrastructureの製品戦略担当バイスプレジデントであり、Dynのグローバルビジネス部門ゼネラルマネージャーを務めるKyle York氏は述べた。無償のマップは同氏いわく「新たなOracleを見てもらう」ための方法であり、同社のクラウドに移行する潜在顧客に対し「価値を提供する」ものだという。
Internet Intelligence Mapを用いることでユーザーは、自然災害や国家の介入といったさまざまなイベントがインターネットにもたらす影響を、多元的かつ視覚的に得られるようになる。また、単一ダッシュボード上で、traceroute(特定ノードまでの経路情報)やBorder Gateway Protocol(BGP)、DNSクエリの流量に基づいた、国単位の接続統計を取得することもできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。