デンソーウェーブとNECソリューションイノベータは6月14日、QRコードを用いた「顔認証なりすまし防止ソリューション(SQRC版)」を、7月から両社で販売開始すると発表した。
同ソリューションは、セキュリティ性が高く偽造や改ざんに強いQRコードであるSQRCに顔の特徴データを格納し、顔認証による本人確認を行う。2017年11月から3カ月間、金融機関で実証実験も行っている。
事前に顔の特徴データをQRコードに格納し、本人確認はQRコード読み込みと顔撮影による顔照合により実施する。このため、ネットワーク環境の整っていない場所でも顔認証が可能で、個人情報を端末内に保持しないためセキュリティリスクが軽減される。
BHTシリーズを活用した「顔認証なりすまし防止ソリューション(SQRC版)」の利用イメージ
SQRCは、一つのデータに公開と非公開の2種類のデータを格納することができ、特定スキャナだけが非公開部の読み取りが可能という特徴を持っている。このため、URLなどの一般情報を公開部分へ、顔の特徴データや社員番号などの機密情報を非公開部分に格納することで、機密情報を秘匿化できる。
また、SQRCに対応したデンソーウェーブ製ハンディターミナル(BHTシリーズ)は、QRコードのほか、SQRCも読み取り可能で、入出庫、検品、棚卸、点検などの業務と顔認証による本人確認を1台の端末で行える。