Amazon.comは、深層学習向けビデオカメラ「AWS DeepLens」の一般提供を米国で開始した。価格は249ドル(約2万8000円)。
Amazon Web Services(AWS)のDeepLensは、開発者が「TensorFlow」や「Caffe」を使い、深層学習モデルをわずかな時間で稼働できるように設計されている。
これは、機械学習ツールをこれまで以上に実環境で、また開発者が利用できるようにする取り組みの一環だ。
DeepLensのハードウェアは4メガピクセルのカメラで、動画品質は1080p。2Dマイクアレイ、Intelの「Atom」プロセッサ、モデルとコード用のメモリ8Gバイトを搭載する。
このカメラは「Ubuntu 16.04」と「AWS Greengrass Core」を実行できるほか、最適化された「MXNet」とIntelの「clDNN」ライブラリを利用できる。
AWSは、2017年に年次イベント「re:Invent」でDeepLensの概要を発表し、教育者、学生、開発者の関心を集めた。AWS DeepLensは、「Amazon SageMaker」および「AWS Lambda」とも連携できる。
Amazonは、「Gluon」を使ったコンピュータビジョンモデルも追加している。SageMakerがインポートし、モデルを最適化する。さらにDeepLensは、ビデオストリームサービスの「Amazon Kinesis」にも対応する。
同社の深層学習(DL)および人工知能(AI)担当ゼネラルマネージャーのMatt Wood氏によると、DeepLensは機械学習を抽象的なものから、より現実的なものへと変えることができる。
「これは学習用のデバイスだ。企業の開発者が、自社製品で機械学習を使うために利用できる。機械学習では大量のデータが必要になる。ビデオカメラなら、家や職場の中の様子を捉えて分類できる」(Wood氏)
DeepLensは初期プロジェクトであらゆるものに応用されており、読書やゲームから皮膚障害の分類まで、さまざまな用途で活用されているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。