モノのインターネット(IoT)を成功に結び付けるためには、さまざまな工夫が必要になる。例えば、航空機用エンジンなどを手掛ける英Rolls-Royceは、IoTや人工知能(AI)、ビッグデータを生かして、顧客のビジネスメリットを生み出している。
また、現場の最前線を支える武器として、IoT活用に大きな期待が寄せられている。現場技能者や医療従事者、店頭販売員、自動車運転手といった「現場」で働く人々がIT武装することで、顧客満足度や労働生産性の向上に効果があるとされる。彼らが顧客の要求に応えられるよう、必要な訓練や支援、ツールを提供していくことがこれまで以上に重要となってくる。
その一方で、多くの企業がIoTの推進体制を確立する上で、「人材不足」を感じているという。人材を十分に集められず、IoTに取り組むこと自体をためらう企業の現状が明らかになっている。経営の決断力や技術の成熟度などに懸念を抱いている実態も浮き彫りとなった。
最新の活用事例や調査レポートから企業の「成功するIoT」を理解するために役立つ記事をまとめた。