Microsoftは米国時間7月24日、「Exchange Server 2019」「Skype for Business Server 2019」「SharePoint Server 2019」「Project Server 2019」のコマーシャルプレビューを開始した。
これらは、「Microsoft Office」に関して、サーバへインストールするオンプレミス版の次世代バージョンだ。 同社は2017年の秋に、2018年中頃にプレビューが開始され、最終リリースは2018年末となる予定だとしていた。
筆者が知る限りでは、「Office 2019」のサーバ製品は「Windows Server 2016」および「Windows Server 2019」で動作する。この件についてMicrosoftに確認を求めているが、現時点では回答は得られていない。「Windows Server 2019」も現在プレビュー段階にあり、2018年10月頃に一般提供が開始される予定となっている。Microsoftの担当者によれば、Exchange Server 2019は「Windows Server 2019 Core」にインストールできる。
以下では、各サーバ製品の改良点の一部を挙げてみよう。
Exchange Server 2019では、(Bingを利用した)検索機能が改良されるほか、「Office 365」の予定表が持っている「Do Not Forward」機能や「Simplified Calendar Sharing」機能などが導入される。
Skype for Business Server 2019では、ハイブリッド環境サポート関連の改善に加え、「Cloud Voicemail」「Cloud Auto Attendant」「Cloud Call Data Connector」などの新機能や、「Teams」に容易に移行できる仕組みなどが追加される。詳しくはこちらを参照して欲しい。
「SharePoint Server 2019」には、「現代的」なインターフェースが導入されるほか、パフォーマンスや対応規模の改善、管理の単純化、SharePoint Frameworkとの緊密な統合などの改良が施される。詳細はこちら。
「Project Server 2019」では、SharePoint Server 2019のコラボレーション機能が利用できるほか、パフォーマンスや対応規模の改善、新しいレポーティング機能の追加、拡張されたプログラミングインターフェースのサポートなどが行われる。詳細はこちら。
Microsoftの関係者が過去に述べていたとおり、Office 365のサーバは定期的に最新版に更新されているため、これらの製品のクラウド版ユーザーは、すでにここで挙げたような改良点や新機能を利用できるようになっている。各サーバ製品のオンプレミス版は、ワークロードをクラウドに移したくない、あるいは移せないビジネスユーザーのための製品として位置づけられている。
クライアントにインストールするWindows用Office 2019と「Office 2019 for Mac」の「コマーシャルプレビュー」はすでに開始されている。これらの製品の一般提供は、2018年秋に開始される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。