Symantec傘下の認証局が発行したTLS証明書について、その信頼性を段階的に無効化する計画が2017年に発表された。「Firefox」と「Chrome」がその計画に沿った措置を進めているため、Symantecの証明書は今後、(発行日に関わらず)両方のブラウザから拒絶されることになる。
Mozillaはブログで、米国時間10月23日にリリース予定の「Firefox 63」でSymantecの証明書の信頼性が(発行日に関わらず)無効化されれば、上位100万のサイトのうち3.5%に影響が及ぶと述べている。
Chromeについては、10月16日頃にリリース予定の「Chrome 70」で同様の措置が取られる。
セキュリティコンサルタントのLiam Oが指摘しているように、現時点で変更が実施されたら影響を受けるサイトにはPayPalも含まれている。
もっとも、Mozillaによると、2016年6月以前に発行されたSymantecの証明書がFirefox 60で信頼性を無効化された際に影響を受けたサイトの割合は、3月初めには1%と推定されていたが、(Firefox 60が正式リリースされた)5月9日の直前には0.15%未満へと減少していたという。
Googleも4月、「Chrome 66」をリリースした際には、2016年6月1日よりも前に発行されたSymantecの証明書を失効させている。Googleは2017年7月、Symantecの証明書は発行手続きに問題があるとして、将来的に信頼しない意向を明らかにしていた。
SymantecのCA事業はDigiCertに売却されている。

提供:Liamosaur
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。