偽の「佐川急便」SMSに新たな手口か--携帯電話番号を窃取

ZDNET Japan Staff

2018-08-10 18:19

佐川急便を名乗る不審なSMSの一例(出典:フィッシング対策協議会)
佐川急便を名乗る不審なSMSの一例(出典:フィッシング対策協議会)

 「佐川急便」を名乗る悪質なSMS(ショートメッセージサービス)を使った攻撃が横行する中、新たな手口が出回り始めたもようだ。フィッシング対策協議会が8月10日、注意を呼び掛けた。

 同協議会によると、今回の手口では佐川急便を名乗るSMSで荷物の不在通知を装い、連絡先と称する不審なウェブサイトに誘導する。従来の攻撃も似た手口だが、今回の手口ではウェブサイト上で携帯電話番号と「認証コード」の入力が促される。万一これらを入力してしまうと、攻撃者に情報を窃取されてしまうなどの被害に遭う恐れがある。

 従来の攻撃では、SMSから誘導されるウェブサイトを介して、特にAndroid端末では情報の窃取やインターネットバンキングの乗っ取り、他者へのSMSの大量送信といった不正を行うマルウェアアプリがインストールされてしまう被害が確認されている。多くのメディアがこの攻撃をニュースとして取り上げていることから、攻撃者側が手口を変更した可能性もある。

 協議会では不審なウェブサイトにアクセスしても絶対に情報を入力してはいけないと注意喚起する。不審なウェブサイトは同日午後1時現在で稼働しており、協議会ではJPCERT コーディネーションセンターを通じて閉鎖させるための対応に乗り出している。

SMSから誘導されるフィッシングサイト(出典:フィッシング対策協議会)
SMSから誘導されるフィッシングサイト(出典:フィッシング対策協議会)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  3. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  4. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]