HPE、新スパコン「Eagle」を米国立再生可能エネルギー研究所向けに構築へ

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-08-15 10:04

 Hewlett Packard Enterprise(HPE)は米国時間8月14日、米連邦政府が主導する、エネルギー利用の効率化に関する基礎的な研究開発を加速させるためのスーパーコンピュータ構築業務を受注したと発表した。「Eagle」と名付けられたこのスーパーコンピュータによって、米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)の研究が促進されることになる。NRELは、エネルギー利用の効率化と再生可能エネルギーを研究するために設立された米国唯一の連邦研究所であり、米エネルギー省(DoE)からの資金供与を受けているものの、随意契約の下で運営されている。

 EagleはNRELが抱えるデータセンターの1つにこの夏設置され、2019年1月から本番稼働を開始する予定だ。またHPEによると、Eagleは既存のシステムよりもエネルギー効率に優れており、3.5倍の計算処理性能を実現できるという。

 Eagleは、風力エネルギーや自動車テクノロジを含む、さまざまな研究分野における複雑なシステム(系)やプロセスをシミュレートするための詳細なモデルの実行に活用されるという。

 Eagleは、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)分野の複雑なワークロードをペタFLOPS級の速度で実行するために設計された「HPE SGI 8600 System」を活用するとともに、廃熱の97%を再利用できる、温水冷却システムを備えたものになるという。

米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)
米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)
提供:Dennis Schroeder / NREL

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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