Dropbox、法人向け「Dropbox Business」でGoogle Cloud Identity対応などを実現へ

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-11-12 11:51

 Dropboxは米国時間11月8日、複数の提携とプラットフォームを縦断したセキュリティ機能の統合を発表した。法人向け有償サービス「Dropbox Business」の顧客に、より高度なセキュリティ機能を提供することが目的だ。新たに提携関係を結んだ「Google Cloud Indentity(GCI)」とも連携するようになり、BetterCloud、Coronet、Proofpointなどの既存のパートナーとも関係を拡大した。

 GCIとの提携により、企業顧客は様々なデバイスとプラットフォームでの作業という点でさらなる柔軟性が得られると同時に、セキュリティも確保できるとDropboxは説明している。GCIは先ごろ強化が発表されたクラウドID管理ソリューションで、BeyondCorpというセキュリティフレームワークをベースとしたGoogleのクラウドアイデンティティサービス技術を集めたものだ。企業はこれを利用してユーザー、デバイス、アプリ、アクセスを管理できる。

 今後は、従業員の入社・異動・退職に合わせてDropbox Businessアカウントのアクセス管理にCGIを利用できるようになる。ユーザーはまた、Googleログイン情報とマルチファクタ認証を利用して自分のDropboxアカウントにアクセスできる。

 BetterCloudとの提携強化は、管理者がDropbox Businessアカウントのワークフローやチームの利用状況を細かく把握できるツールを提供するものだ。一方で、Coronetとの連携では、コンテンツのポリシー、共有権限、違反行為の管理などを支援する。Proofpointとの統合では、管理者はリスクにあるアカウントを検出して、潜在的なファイルのリスクをリアルタイムで隔離することができる。

 Dropboxは2年前からこのような統合を進めており、今回の提携はこれに加わるものとなる。Dropbox Businessの顧客は2018年中に、最新の統合による機能を利用できるようになるとしている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    VPNの欠点を理解し、ハイブリッドインフラを支えるゼロトラストの有効性を確認する

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]