Dropboxは米国時間11月8日、複数の提携とプラットフォームを縦断したセキュリティ機能の統合を発表した。法人向け有償サービス「Dropbox Business」の顧客に、より高度なセキュリティ機能を提供することが目的だ。新たに提携関係を結んだ「Google Cloud Indentity(GCI)」とも連携するようになり、BetterCloud、Coronet、Proofpointなどの既存のパートナーとも関係を拡大した。
GCIとの提携により、企業顧客は様々なデバイスとプラットフォームでの作業という点でさらなる柔軟性が得られると同時に、セキュリティも確保できるとDropboxは説明している。GCIは先ごろ強化が発表されたクラウドID管理ソリューションで、BeyondCorpというセキュリティフレームワークをベースとしたGoogleのクラウドアイデンティティサービス技術を集めたものだ。企業はこれを利用してユーザー、デバイス、アプリ、アクセスを管理できる。
今後は、従業員の入社・異動・退職に合わせてDropbox Businessアカウントのアクセス管理にCGIを利用できるようになる。ユーザーはまた、Googleログイン情報とマルチファクタ認証を利用して自分のDropboxアカウントにアクセスできる。
BetterCloudとの提携強化は、管理者がDropbox Businessアカウントのワークフローやチームの利用状況を細かく把握できるツールを提供するものだ。一方で、Coronetとの連携では、コンテンツのポリシー、共有権限、違反行為の管理などを支援する。Proofpointとの統合では、管理者はリスクにあるアカウントを検出して、潜在的なファイルのリスクをリアルタイムで隔離することができる。
Dropboxは2年前からこのような統合を進めており、今回の提携はこれに加わるものとなる。Dropbox Businessの顧客は2018年中に、最新の統合による機能を利用できるようになるとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。