自然言語を使ってデータを操作--タブローが描く「スマートアナリティクス」

藤本和彦 (編集部) 2018年11月16日 07時00分

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 データ可視化ツールを手がけるTableau Softwareは、10月22~25日にかけて米国ルイジアナ州で年次カンファレンス「Tableau Conference 2018」を開催。「コアプラットフォーム」「スマートアナリティクス」「データプレパレーション」という3つの分野でイノベーションロードマップを発表した。今回、来日したワールドワイドセールスおよびサービス&サポート担当執行副社長を務めるDan Miller氏に、同イベントでの発表内容を中心に事業戦略と販売戦略を聞いた。

Tableau Software ワールドワイドセールスおよびサービス&サポート担当執行副社長のDan Miller氏
Tableau Software ワールドワイドセールスおよびサービス&サポート担当執行副社長のDan Miller氏

 今回の発表の中でMiller氏が特にアピールするのが、自然言語処理を活用した新機能「Ask Data」だ。これは自然言語を使ってデータ分析を行えるようにするもの。同社が2017年に買収したClearGraphの技術が使われている。ユーザーの意図を学習するアルゴリズムが実装されており、質問の内容を理解して意図を予測することが可能という。

 「初めてデータ分析に取り組む人でも自然言語を使用して簡単にデータを操作できる」(Miller氏)。Tableauは、専門知識を十分に持たないビジネスユーザーであっても容易にデータを可視化したり、分析したりできる“セルフサービス型”のビジネスインテリジェンス(BI)ツールとして大きな注目を集めてきたが、今回の動きはそれをさらに強めるものになる。

 現在、Ask Dataはベータ版(Tableau 2019.1)で提供されており、「Tableau Server」と「Tableau Online」に実装されている。

 Miller氏がもう一つ強調したのが、「Tableau Prep Conductor」だ。これは、データ準備フローの管理、スケジューリング、監視を一元化するツールで、Tableau ServerとTableau Onlineにアドオンとして提供される。こちらも現在はベータ版になる。

 既に提供中のデータ準備ツール「Tableau Prep」で作成したフローを自動化し、すぐに分析に利用できるクリーンなデータを常に用意できる。フローやアラートを一元管理できるため、データソースの健全性を監視することも可能だ。

 「Tableau Prepは既に9000社以上で使用されている。Tableau Prep Conductorはそれを補完するものになる」(Miller氏)

 また、直近では、ライセンス体系を大きく刷新した。まず、従来の永続ライセンス方式から、年額制のサブスクリプション方式に変更した。そして、ユーザータイプによってライセンスを3種類に分割した。データサイエンティストなどを対象としたフル機能版の「Tableau Creator」、業務部門のビジネスユーザーを対象とした「Tableau Explorer」、ダッシュボードの閲覧などに限定された「Tableau Viewer」だ。

 「企業の中でも高度な分析機能が必要なユーザーはごく一部だ。ユーザータイプをロール別に分けることで、全社規模で導入しやすくなった。またニーズに応じてユーザータイプの移行も簡単にできるようになっている」(Miller氏)

 Creatorライセンスは、Tableau DesktopとTableau Server、Tableau Prepが利用できて1ユーザー当たり年額10万2000円。Explorerライセンスは、Tableau Serverが利用できて1ユーザー当たり年額5万1000円。Viewerライセンス(1ユーザー当たり年額1万8000円)もTableau Serverが利用可能だが操作可能な機能に制限がある。

 「Tableauは現在、8万2000社の顧客を抱えている。その80%以上がサブスクリプション方式に切り替わった。サブスクリプションは急激に増えており、顧客の声に耳を傾けるということが成長につながった」(Miller氏)

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