クラウドにおけるワークロードの多くは「Linux」ベースだが、Amazon Web Services(AWS)の最高経営責任者(CEO)であるAndy Jassy氏は、それでも「Windows」が重要であることは十分に認識していると述べている。AWSは米国時間11月28日、フルマネージド型のWindowsファイルサーバのサービス「Amazon FSx for Windows File Server」を発表した。
Jassy氏は、「われわれが望んでいたのは、このWindowsファイルシステムを『Amazon Elastic File System(EFS)』の一部と動くようにすることだった。われわれとしては、別のファイルシステム上に重ねるほうがずっと簡単だっただろう」と説明した。だが、顧客はネイティブのWindowsファイルシステムを求めており、「柔軟ではなかった」という。Jassy氏は、「そのため、アプローチを変えた」と述べた。
つまり、Windowsファイルシステムは重要ということだ。「顧客は、完全に互換性があるWindowsファイルシステムを求めている」とJassy氏は言う。
またJassy氏は、コンピュートインテンシブなワークロード向けのフルマネージド型ファイルシステム「Amazon FSx for Lustre」を発表した。現在、利用可能になっている。
Jassy氏は、「専用のファイルシステムが存在しないような種類のワークロードがある」と説明し、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)のワークロードなどを例に挙げた。「こういう種類のワークロード向けのファイルシステムとして利用できるものがない」(Jassy氏)
FSx for Lustreは、数千のクライアント(EC2インスタンスやオンプレミスのサーバ)による同時アクセスで、数百万IOPSや数百GB/秒のデータ転送を実行できる。また、「Amazon Simple Storage Service(S3)」のバケットとシームレスに接続される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。