IBMは、複数のソフトウェア製品をHCL Technologiesに18億ドル(約2030億円)で売却すると発表した。規制当局の承認を経て、取り引きは2019年の半ばに完了する見通しだ。
対象となる製品は、「Notes/Domino」「Connections」のほか、「Portal」「Commerce」「Unica」のオンプレミス版、「BigFix」「Appscan」となる。
HCL Technologiesのプレジデント兼最高経営責任者(CEO)であるC Vijayakumar氏は、「当社が今回買収する製品は、セキュリティ、マーケティング、コマースといった大きく成長している市場分野のもので、どれもHCLにとって戦略的に重要な分野だ」とし、これらの製品の多くは、顧客や業界アナリストに高く評価されていると述べた。
Vijayakumar氏はさらに、HCLが買収する製品と既存の自社製品を組み合わせ、"as-a-service"製品を作り出すことに「非常に大きな可能性」を見いだしていると述べている。
IBMのコグニティブソリューションおよびリサーチ部門担当のシニアバイスプレジデントであるJohn Kelly氏は、売却する製品がHCLに「戦略的に大きく適合する」と述べた。
同氏はさらに、「当社は、スタンドアロン製品として提供される機会が増えている、これらのよりすぐりのコラボレーション、マーケティング、コマースのソフトウェアの資産を売却するのにちょうど良いタイミングだと考えている」とし、「HCLは顧客のために革新と成長を推進する上で良い状況にあると当社は考えている」と述べた。
IBMとHCLは、対象となる製品のうちの5つで、知的財産パートナーシップを継続しているという。両社は、これらの製品の実現可能な最大市場規模(TAM)は合計で500億ドル(約5兆6400億円)を超えると述べている。
両社は2017年10月、Domino製品の開発に関して戦略的提携を締結している。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。