今では業種業態を問わず、多くの企業がデータ活用に取り組んでいる。業務システムなどに蓄積された大量のデータを分析し、経営課題や現場業務の判断に役立てようという考え方だ。そうしたデータの検索や集計などを効率化するのが、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールである。
近年では、ITに関する専門知識のない現場の業務担当者が自分でデータを分析できる「セルフサービス型」のBIツールが大きな注目を集めた。現場担当者が自らの手で分析するため、意思決定や課題解決のプロセスを迅速化できると期待された。
そして、新たな技術革新として「拡張アナリティクス(Augmented Analytics)」がある。BIツールが機械学習などの人工知能(AI)技術を使ってデータを自動で分析し、データの特徴を自然言語で文書化してくれるというものだ。自然言語処理(NLP)を使ったデータ分析の手法ともいえる。ベンダー各社がこぞって機能の実装を進めていくはずだ。このほかにもAI技術をBIツールに組み込んだ、さまざまなアプローチが模索されるだろう。
データ分析の今後を占う、最新の技術トレンドに関する記事をまとめた。