分離した環境で安全にアプリを実行できる「Windows Sandbox」機能が登場

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)

2018-12-20 12:49

 Microsoftは、2019年春に「Windows 10」の次期大型アップデート「Windows 10 19H1」に搭載予定の「Windows Sandbox」を正式に発表した。米国時間12月18日付けの公式ブログによると、「Windows 10 Pro」および「Windows 10 Enterprise」に組み込まれるこの機能は、「分離された一時的なデスクトップ環境」を作るもので、ユーザーは疑わしいソフトウェアをその環境で実行できるという。

 8月、MicrosoftがWindows 10向けの新しいセキュリティ機能を準備しているといううわさが流れた。当時この機能は「InPrivate Desktop」と呼ばれており、Windows 10の「フィードバックHub」において、クエストの一部としてこの機能のプレビュー版に関する言及があったとされる。この機能のコード名は「Madrid」の可能性があるとも報じられた。

 Windows Sandboxに関する18日の公式ブログで、Microsoftはこの機能について、Windows 10 ProまたはWindows 10 Enterpriseの「Build 18305」以降のユーザーに提供するとした。AMD64アーキテクチャと、BIOSで仮想化機能を有効にすることが必要だとの記載もある。

 ブログによると、Windows Sandboxは「Windows Containers」で採用されている技術をベースにした軽量な仮想マシンだという。Microsoftが「integrated scheduler」と呼ぶ新しい技術を用いて、Windows Sandboxのスケジューリングができる。

 Windows Sandbox機能に関する詳しい情報は、18日の公式ブログに記載されている。

提供:Microsoft
提供:Microsoft

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    ランサムウェア攻撃に狙われる医療機関、今すぐ実践すべきセキュリティ対策とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]