「Windows 10」がディスク領域をどう管理するかをユーザーが確認できる「Reserved storage」(予約済みストレージ)機能は、Microsoftが「Fast Ring」のテスター向けに公開する「Windows 10 19H1」の最新テストビルドで最初に提供されることになっている。この機能は、テスターがバグ潰しの「クエスト」を完了する時期にもよるが、米国時間1月9日に公開したテストビルド(ビルド18312)か、次のテストビルドのどちらかに搭載される。
提供:Microsoft
9日公開のビルドのインストール前にこのクエストを終了した「Windows Insider Program」のテスターの場合は、Reserved storageが今回のテストビルドに搭載される。ビルド18312に関するMicrosoftの9日のブログ記事によると、ビルド18312をインストール後にクエストに参加するテスターについては、次回のテストビルドにReserved storageが搭載されるはずだ。
Reserved storageは、先ごろMicrosoftから詳しい説明があったとおり、ストレージに余裕のないPCでもアップデートをスムーズにインストールできるように、約7Gバイト(場合によってはそれ以上)のディスク容量を確保しておく。ストレージの容量不足のためにWindows 10の機能のアップデートをインストールしようとして問題に直面してきたWindows 10ユーザーが多いことから、Reserved storageはその問題の解決に向けたMicrosoftの最新の取り組みだ。Microsoftによると、Reserved storageは、Windows 10 19H1がプレインストールされたPCや、Windows 10 19H1をクリーンインストールしたPCに自動的に導入されるという。
ビルド18312にはReserved storageのほかにも、「Reset this PC」(このPCを初期状態に戻す)のユーザーインターフェースの調整など、いくつかのアップデートやマイナーチェンジがある。Microsoftは、「Windows Subsystem for Linux」(WSL)コマンドラインツールに、WSLの管理の向上という名目で、いくつかの新しいコマンドラインオプションも追加した。
9日公開のテストビルドには既知の問題がかなりあるほか、その他のマイナーアップデートもいくつかあり、その内容はビルド18312に関するMicrosoftのブログ記事に記載されている。
Microsoftが機能アップデートに関する現行の予定に忠実に従うならば、リリース時には「Windows 10 1903」となるはずのWindows 10 19H1は、2019年4月頃に一般ユーザー向けのリリースが始まることになっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。