調査

世界のPC出荷台数、第4四半期は減少--IDCとガートナーの両調査で

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2019-01-15 15:45

 2018年第4四半期の世界PC出荷台数調査の結果がIDCとGartnerからそれぞれ発表されている。PC市場が持ち直しの兆しを見せたと思ったのもつかの間、米国と中国の間で勃発した貿易戦争や、プロセッサ不足の影響を受け、同四半期の世界PC出荷台数は前年同期と比べて減少した。

 IDCによると同四半期、従来型のPCの推計出荷台数は前年同期比3.7%減の6810万台だった。この減少幅は、2016年第3四半期以来、最大となっている。また、2018年通期のPC出荷台数は前年比0.4%減とほぼ横ばいだった。

 IDCによると、PCメーカー各社はプロセッサ不足と貿易戦争を見越して第3四半期に在庫を増やしていたという。PC市場の第4四半期は、コンシューマーからの需要によってけん引されるものの、乱高下する株式市場と不安定な世界情勢がその後の需要に影を落とした。複数の小売業者によると、ブラックフライデー(11月23日)とブラックマンデー(11月26日)における販売は好調だったが、その後減速したという。

 一方Gartnerも、PCメーカーがプロセッサ不足の影響を受け、企業のPCアップグレード需要に応えられなかったと分析している。なお同社はこうした需要が、プロセッサの供給状況の改善にともなって2019年にずれ込むかたちになると予想している。Intelは、決算内容こそ堅調だったものの製造上の問題に悩まされたと述べている。

 IDCとGartnerのいずれの調査でも、ベンダー上位3社が市場シェアを伸ばしたとしており、トップはLenovoだった。また、2位と3位はそれぞれHP Inc.とDellだった。次の表はIDCによる世界規模の出荷台数調査結果だ(数値は千台単位)。


 また、Gartnerによる米国のPC出荷台数調査結果は以下の通りだ(数値は千台単位)。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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